最新版インターネットで売上を上げる方法
インターネットでモノが売れる仕組みと具体的方法
インターネットを使って売上を上げたい!
SNSで売上を作った!
そんな声を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
本記事では、これを理解していないと、そもそもインターネットでモノを売り、売上を作ることは難しいでしょう。という内容を解説していきます。
初心者こそ読んで欲しいですし、すでにオフラインの事業で成功している社長にも読んで欲しい記事です。
インターネットで売上を作るための全体像の理解から、なぜインターネットなのか?なぜSNSなのか?という部分、そして具体的な収益化構造まで解説していきます。インターネット、マーケティングの視点で具体的に解説していきますので、すでにあるサービスへの融合や、新規事業の参考にしていただけたら幸いです。
私は、インターネットの仕組みを学び、実践することで、インターネットを使った収益化というのを行なってきました。
その経験をもとに、TAKAO MARKETINGを立ち上げ独立企業しました。今では複数の企業様にITコンサルタントとしてご契約いただくまでになり、店舗の売上もネット集客を軸に伸ばしてきました。
実際にどうやるの?と質問される機会も増えており、需要があるのでは?ということで、解説を作ろうと思ったのですが、SNSでは少し解説が薄くなる関係で、こちらの記事にまとめることにしました。ITコンサルタントとして、経験をもとに、さまざまな企業様に横展開できるノウハウというのを解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
インターネットで売上を作る全体像
そもそもインターネットでモノを売るというのは、どういったことでしょうか?
ECサイトと作るのか?
Webサイトからのアフィリエイト?
Instagramで売るんだ!
このように、様々な手法を思い浮かべると思います。
はい。どれも間違いではないのですが、実はこれらは打ち手と呼ばれる手段の一つに過ぎません。
モノを買うのもみな「人」です。
インターネットでモノを売り、売上を上げるためには、まずは全体的な購買プロセスについて理解する必要があります。
正直、このプロセスを理解していない方が多い印象を受けます。
「こうすれば売れる!」
「Instagramの発信をするんだ!」
ということは一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか?
このように1点だけを見て、打ち手の選択をしているために、売上が上がらない、うまくいく理由がわからない、などといった状態に陥り、インターネットに対しての苦手意識を自身で植え付けてしまい諦めてしまうケースをたくさん見てきました。(※打ち手については、後述します。)
なので、忙しい中せっかくこの記事を読んでいただいた方には、そうなっていただきたくないので、まずは最も大切な購買プロセスについて理解をしていきましょう!
購買プロセス
購買行動(プロセス)は、商品やサービスを購入する際の消費者の行動を指し、その過程は心理状態や行動の一連の流れで構成されます。
時代の変化に伴い、「マスメディア時代」「web時代」「SNS時代」に分類され、これに基づく購買行動モデルが提唱されています。
記事では、AIDMA、AISAS、ULSSAS、AARRRなどの代表的なモデルをご紹介します。
また、購買行動(プロセス)は「消費者行動」とは異なり、購買行動は具体的な商品へのニーズを考慮する前の広範な心理や行動も含む概念です。これらのモデルは消費者行動研究の「五段階の購買行動プロセス」と関連しています。
いまご紹介する購買行動モデル(AIDMA、AISAS、ULSSAS、AARRR)は、すでにフレームワーク化されています。当記事では最低限押さえておくことで売上に直結できるとフレームワークを解説していきます。
購買行動フレームワーク
AIDMA
AIDMAは、広告や販売促進などのマーケティング活動において、消費者の購買行動を促進するためのプロセスを示すモデルの一つです。
マーケティングの元祖といったところでしょう。インターネットが普及する前からある概念です。
このモデルは、Attention(注意を引く)、Interest(興味を引く)、Desire(欲望を喚起する)、Action(行動に移す)の4つの要素から成り立っています。以下に、AIDMAモデルの各要素について詳しく解説します。
- Attention(注意を引く):
- 購買行動の最初のステップで、広告や宣伝が消費者の注意を引くことが必要です。
- 目立つデザイン、キャッチーなキャッチフレーズ、興味をそそる画像などが使用され、商品やサービスが消費者の視野に入るように工夫されます。
- この段階では、商品やブランドに対する認知を高めることが重要です。
- Interest(興味を引く):
- 消費者が広告に注目した後、次にその商品やサービスに対して興味を抱くように設計されます。
- 特徴や利点、特別なプロモーション、価値提案などが強調され、商品に対する好奇心や欲求が喚起されます。
- 消費者が商品に対して興味をもった場合、次の段階へ進む可能性が高まります。
- Desire(欲望を喚起する):
- 興味を引いた消費者に対して、商品やサービスに対する欲望や希望を喚起します。
- 特長や利点を魅力的に提示し、他の競合商品よりも優れている点をアピールします。
- 消費者に対して、商品やサービスが解決できる問題や提供できる満足感を強調し、購買欲求を高めます。
- Action(行動に移す):
- 最終的な段階で、消費者に実際の行動を起こさせることが目標です。
- 具体的な行動としては、商品の購入、詳細な情報の取得、無料サンプルの利用などが考えられます。
- マーケティング戦略は、この段階で効果的なコール・トゥ・アクション(呼びかけ)を提供し、消費者を実際の購買に結びつけます。
AIDMAモデルは、広告や販促活動の設計段階で有用であり、消費者の心理的な段階を考慮しながらアプローチすることができます。このモデルを適切に活用することで、商品やサービスの認知から購買への変換を促進するための戦略を構築することが可能です。
AISAS
AISAS(アイサス)は、マーケティングや広告分野において消費者の購買行動を理解し、促進するためのモデルの一つです。
インターネットが普及してきて発展してきた概念のひとつです。インターネットで販促する場合に多く活用されます。
AISASはAttention(注意を引く)、Interest(興味を引く)、Search(情報収集)、Action(行動に移す)、Satisfaction(満足度)の5つのフェーズから構成されています。以下では、AISASモデルの各要素に焦点を当て、その特徴や重要性について詳しく解説します。
- Attention(注意を引く):
- AISASモデルの最初のステップでは、広告やマーケティングコンテンツが消費者の注意を引くことが重要です。
- 目を引くデザイン、キャッチーなキャッチフレーズ、インパクトのある画像などが利用され、商品やサービスが消費者の意識に入るように工夫されます。
- この段階での目標は、消費者の興味を引くことであり、注意を惹きつけることが広告の成功の出発点となります。
- Interest(興味を引く):
- 消費者が注意を引かれた後、次にその商品やサービスに対して興味を持つように誘導されます。
- 興味を引く要素は、商品の特長や利点、ユニークな価値提案などが含まれます。
- 興味を喚起することで、消費者は詳細な情報を求める意欲を高め、次の段階に進む基盤が築かれます。
- Search(情報収集):
- 消費者が興味を持ったら、次に情報収集が行われます。
- インターネット検索や口コミ、詳細な製品情報など、様々な手段で消費者は情報を収集し、商品やサービスについての理解を深めます。
- 情報収集の段階では、消費者は競合商品と比較検討し、最適な選択を模索します。
- Action(行動に移す):
- 情報収集後、消費者は行動に移る段階です。これは商品やサービスの実際の購入行動を指します。
- マーケティング戦略は、この段階で購買意欲を高め、購入を容易にするための要素を盛り込む必要があります。
- ユーザー体験や購買プロセスの簡素化が、成功への鍵となります。
- Satisfaction(満足度):
- 購入後、最終的なステップは満足度の確保です。
- 消費者が商品やサービスに満足すれば、リピート購買や口コミに繋がりやすくなります。
- 満足した顧客はブランドの忠誠心を高め、他の潜在的な顧客への影響力となります。
AISASモデルは、消費者の心理的な過程を把握し、それに基づいてマーケティング活動を展開する際に有益です。各フェーズでの効果的なアプローチが、商品やサービスの認知から購買への変換を促進し、顧客の満足度を確保するのに役立ちます。
ULSSAS
ULSSAS(ウルサス)は、マーケティング分野における購買行動モデルで、消費者の商品購買までの過程を理解し、効果的なマーケティング戦略を構築するための手法です。
SNSが普及してきたことで多く知られるようになった比較的新しい概念のひとつです。
ULSSASは、Understanding(理解)、Learning(学習)、Searching(検索)、Selecting(選択)、Adopting(採用)、Satisfying(満足)の6つの段階から成り立っています。
以下で、各要素に焦点を当ててULSSASモデルを詳しく解説します。
- Understanding(理解):
- 初めに、消費者は商品やサービスに対して理解を深めます。これは広告や情報提供を通じて、商品の存在や特徴、ブランドの価値などについての理解を築く段階です。
- 広告やマーケティングコンテンツは、商品の認知を高め、消費者に対してポジティブな印象を植え付けます。
- Learning(学習):
- 消費者が商品やサービスを理解した後、学習のフェーズに入ります。この段階では、商品の詳細な情報や特長、利点などを学び、深い知識を獲得します。
- ブランドの独自性や提供価値が重要な要素となり、消費者は競合商品との比較を通じて学びを進めます。
- Searching(検索):
- 消費者が学習した情報を基に、製品やサービスに対する追加の情報収集が行われます。この段階では、オンライン検索、口コミ、評価などが活用され、商品の信頼性や評判について検証が行われます。
- 消費者が信頼できる情報を得ることで、商品選択の際の自信が生まれます。
- Selecting(選択):
- 情報検索後、消費者は商品を選択する段階に進みます。価格、品質、ブランドの信頼性などが選択の要因となり、最終的な商品選定が行われます。
- マーケティング戦略は、商品の特徴を際立たせ、消費者に選ばれる理由を提供することが重要です。
- Adopting(採用):
- 選択された商品やサービスを実際に利用し、採用する段階です。この時、商品が期待通りの性能や価値を提供することが顧客満足度に直結します。
- 消費者の採用行動がブランドの長期的な成功につながり、リピート購買や口コミを生み出します。
- Satisfying(満足):
- 最終的な段階では、消費者の満足度を確保することが目標です。商品やサービスが期待通りの満足感を提供することで、顧客忠誠度が向上し、リピート購買が促進されます。
- 消費者満足度は、ブランドの評判や将来の成功に大きな影響を与えます。
ULSSASモデルは、消費者の購買プロセスを包括的かつ段階的に理解し、各フェーズにおいて適切なマーケティング戦略を展開することで、ブランドの認知度向上と成功への道を開きます。
AARRR
AARRRは、スタートアップやデジタルマーケティングにおける成果を評価し、改善するための指標として使われるフレームワークです。
このモデルは、獲得(Acquisition)、活性化(Activation)、収益化(Revenue)、リテンション(Retention)、紹介(Referral)の5つのステップから成り立っています。以下では、AARRRモデルの各要素に焦点を当てて詳しく解説します。
- Acquisition(獲得):
- ユーザーを獲得する段階で、主にマーケティング活動が注力されます。
- ウェブサイトへの訪問、ソーシャルメディアからの流入、広告経由など、様々な方法で新しいユーザーを獲得することが目標です。
- Google Analyticsや広告プラットフォームのデータを分析して、トラフィックの質やコストを把握します。
- Activation(活性化):
- ユーザーがサイトに訪れた後、どれだけアクションを起こすかが重要です。
- サインアップ、無料トライアルの開始、特定のページの閲覧など、ユーザーが活動的になるポイントを特定し、促進します。
- ユーザーエクスペリエンスの改善やオンボーディングプロセスの最適化が行われ、ユーザーが価値を感じるようにサービスに引き込まれます。
- Revenue(収益化):
- ユーザーがサービスから直接的な価値を得る段階で、収益を生み出すことが焦点です。
- 製品やサービスの購入、有料プランへのアップグレード、広告収益など、収益を生み出す仕組みを確立します。
- コンバージョン率や平均取引額をトラッキングし、収益の最大化を図ります。
- Retention(リテンション):
- ユーザーがサービスを継続的に利用するかどうかが注目される段階で、リテンション戦略が展開されます。
- ユーザーフィードバックを収集し、アクティブユーザーを定期的なエンゲージメントに導くことが重要です。
- ユーザーチャーン率や定期利用率をモニタリングし、リピーターの割合を向上させます。
- Referral(紹介):
- 現在のユーザーが新しいユーザーを獲得するための仕組みを構築するステップです。
- ソーシャルシェア、友達への紹介プログラム、口コミなどが含まれます。
- NPS(Net Promoter Score)などの指標を用いて、ユーザーからの紹介を最大化します。
AARRRモデルは、これらのステップを逐次的に実施し、データドリブンなアプローチで改善を繰り返すことで、ビジネスの成果を最適化します。ユーザーの行動や反応を定量的に評価し、各ステップでの最適な戦略を見つけ出すことがAARRRの目的です。
これらのフレームワークを、今考えている事業に当てはめてみると、どのタイミングでどのようなアプローチが最適か?というのが見えてくるでしょう。とは言っても少し難しいかもしれませんので、まずはAIDMAから使ってみると良いと思います。
売上を作るための打ち手を理解する
ここまでで、購買プロセスについて少しは理解できたのではないでしょうか?
次に、売上を作るための打ち手について解説していきます。
こちらと一緒に読みたい記事として、マーケティング(市場調査)があります。
ぜひこちらも参考にしてみてください。
マーケティングと打ち手
少しイメージしてみてください。
あなたの商品を売るためには、どう言った手段を取ることが最適でしょうか?
答えは出ましたか?
では、その手段は本当に最適でしょうか?
なぜこんな質問をしているかというと、最適な手段を最適に選択できてないケースが多いからです。SNSが流行っているからといってSNSが絶対に良いかというとそうとは限りません。
例えば、あなたの商品のターゲットは70歳の男性に向けたものであると仮定しましょう。その商品を知ってもらうための手段にInstagramは果たして最適でしょうか?
答えはNOでしょう。
理由は、Instagramの利用者の平均年齢は30代の女性です。
(26-29歳:男性48.5%/女性85.4%、30-39歳:男性39.8%/女性72.3%)
もしあなたの商品のターゲットが70歳の男性に向けたものであるなら、私ならTV広告、新聞広告、新聞折込チラシなどでアプローチします。
このように最適な手段を選択していないことで、思ったような成果につながらないというケースが多いのです。
打ち手の種類と選択
マーケティングの打ち手と一言で言っても、この図のような手段があります。こちらは、一部抜粋したものではありますが、目的から逆算した打ち手の選択をすることが最適な施策になることが多いということです。
こちらは、私が独自に制作したマーケティングに関する打ち手の決定フロー図です。こちらをご覧いただいたように、打ち手といっても、これだけたくさんの選択肢があります。
そして、例えばInstagramといっているのであれば、それは本当に最終の手段の一つに過ぎないのです。
ぜひ、この図を参考にして、ご自身のサービスに合った打ち手を選択してみてください。
最新版インターネットで売上を上げる方法
さて、ここまで読み進めていただいた方は、きっとマーケティングというのが、いかに深いかということがご理解いただけたのではないでしょうか。
巷でよく耳にする、
Instagramが良いよ!
SNSやったほうが良いよ!
というのが、どれだけ浅はかかというのがわかっていただけたのではないでしょうか。
ここまでSNSを否定しているように聞こえたかもしれませんが、SNSを全く否定しているわけではありません。どちらかというと、私個人はSNS活用は大賛成派です。というより、SNSは必須であると強く言いたいくらいです。
SNSを活用した収益化モデル
ようやくお待たせしました。ここでやっと新しい売上を上げるためのSNSを活用した収益化モデルについて解説していきます。正直ここまで全体概要を1記事で解説している情報というのは見たことありません。
しっかしと最後まで読み込んで吸収していってください。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用した収益化モデルは、企業や個人がオンラインプレゼンスを拡大し、利益を上げる方法の一環として重要となります。
以下に、3つの具体的な事例を交えながらSNSを活用した収益化モデルについてまとめます。
- インフルエンサーマーケティング:
- インフルエンサーマーケティングは、SNS上で影響力を持つ個人(インフルエンサー)を活用して商品やサービスをプロモーションする手法です。こちらの守秘王が最も身近で始めやすい手段になります。
- 事例として、Instagramを中心に活動するファッションブロガーが特定のブランドの服やアクセサリーを紹介し、自身のフォロワーに購買を促すことが挙げられます。
- インフルエンサーは商品やサービスに関する正直な意見を提供し、フォロワーとの信頼関係を築くことで、ブランドの認知度を向上させ、購買につなげることができます。
- 収益はスポンサーシップや提携、アフィリエイトリンクを通じた成果報酬などが考えられます。
- コミュニティベースの収益化:
- SNS上で特定のテーマや趣味にフォーカスしたコミュニティを築き、そのメンバーに対して有料の特典やコンテンツを提供することで収益を上げる手法です。
- 例えば、特定のトピックに情熱を持つFacebookグループが有料のメンバーシップを提供し、専門的な情報や交流の場を提供します。
- 収益はメンバーシップ料金や専用イベントの参加費、限定コンテンツの販売などが挙げられます。
- DiscordやPatreonなどのプラットフォームもコミュニティベースの収益化を支援しています。
- SNS広告とパートナーシップ:
- SNS上で広告を掲載し、ブランドと提携することで収益を上げる手法です。
- TwitterやFacebookなどは、広告主がターゲットを指定し、特定のユーザーグループに広告を表示できる広告プラットフォームを提供しています。
- ブロガーやYouTuberがSNS上でブランドと提携し、商品やサービスを紹介することで広告収入を得ることがあります。
- 収益はクリック単価、インプレッション数に基づく広告収入や、提携ブランドからのスポンサーシップによる報酬が含まれます。
これらの収益化モデルは、SNSを通じて広範なオーディエンスにアクセスし、独自の価値を提供することで成功しています。ただし、成功の鍵はコミュニケーション、信頼構築、適切なコンテンツの提供など、オーディエンスとの関係構築にあります。
ここであげたものはほんの一部ではありますが、ここら辺を抑えておくことで、SNSの収益化の概要は理解できると思います。
ポイントは、SNSで収益化しているわけではないということです。SNSはあくまでもフックに過ぎません。
ではなぜ、SNSはあくまでもフックなのか?について次項で見ていきます。
市場と顧客層の把握
前述したポイントが「SNSはフックに過ぎない」という点です。本当にこれは重要で、ここを理解していない発信者が多過ぎます。SNSがうまくいかない理由にもなるので、ぜひここはしっかりと理解していきましょう。
市場とは
市場は、商品やサービスが需要と供給の交流の場です。
マーケティングでは、市場を顧客のニーズや競合状況とともに分析し、戦略を立てます。
市場は広告、プロモーション、価格戦略などで影響を受け、消費者行動の変化に対応しながら、企業が競争力を保ちながら成長するための重要な舞台です。
顧客層とは
顧客層は、商品、サービスを提供する側がターゲットとする顧客のグループを指します。
これは顧客を共通の特性でグループ分けし、効果的なマーケティング戦略を策定するための概念です。
顧客層分析では、年齢、性別、趣味、所得などの要因を考慮し、特定の商品やサービスに興味を持ちそうな顧客セグメントを識別します。
これにより、限られたリソースを最適に活用して、ターゲット層に訴求する効果的なアプローチが可能となります。
顧客層を把握する大切さ
市場の顧客層には2つのニーズが存在します。
この2つのニーズを理解することが、打ち手の最適化を図る上では非常に重要になってきます。
潜在ニーズと健在ニーズは、マーケティングや製品開発において重要な概念です。
潜在ニーズは、顧客が自覚していないニーズや欲求を指します。つまり、顧客がまだニーズを感じていないか、あるいはそれに気づいていない状態です。
例えば、新しい技術や商品が登場すると、それによって生まれる新たな利便性や効果に対する潜在的なニーズが存在します。マーケティングの課題は、これらの潜在ニーズを見つけ出し、顧客に気付かせて新たな需要を創り出すことです。積極的な市場調査やイノベーションが、潜在ニーズを引き出す手段となります。
一方で、健在ニーズは既に顧客が自覚し、満たされているか、あるいは特定の製品やサービスによって満たされているニーズを指します。
これは既存の市場において、商品やサービスがどれだけ顧客の期待に応えているかを示す指標です。健在ニーズに対するマーケティングの焦点は、競合他社との差別化や製品改良、顧客満足度向上など、既存の需要を効果的にキャッチし続けることにあります。リサーチやフィードバックの収集、市場動向の分析が重要です。
これらのニーズは時とともに変化し、新しい技術や社会の変遷によって形成されます。企業は潜在ニーズを予測し、同時に健在ニーズに迅速かつ適切に対応することで、競争力を維持し、成長を遂げることが可能となります。
そして、この意識(ニーズ)を理解したうえで、最も大切なポイントが「SNSは潜在意識(ニーズ)にアプローチする」ということです。ここを間違っては絶対にいけません。
意識レベルとは
マーケティングの概念として、意識レベルという概念があります。これをマーケティングファネル(Marketing Funnel)と呼んでいます。
マーケティングファネル(Marketing Funnel)は、消費者の購買行動を段階的に捉えたモデルで、ビジネスが潜在的な顧客を獲得し、顧客を成約に導くプロセスを表現します。一般的には、認知、興味、検討、意向、購買の5つの主要な段階から構成されます。
- 認知(Awareness):
- マーケティングファネルの最初の段階では、顧客がブランドや商品に初めて出会う「認知」が行われます。
- 広告、ソーシャルメディア、コンテンツマーケティングなどを通じて、ブランドの存在や価値を知ってもらうことが目的です。
- 興味(Interest):
- 認知段階で顧客が注意を向けた後、次は具体的な興味を引く段階です。
- 魅力的なコンテンツ、特典、キャンペーンなどを通じて、顧客に対して商品やサービスに関心を持ってもらうことが目指されます。
- 検討(Consideration):
- 興味を引いた顧客が詳細な情報を求める「検討」の段階です。
- 比較検討や詳細な調査が行われ、競合他社との違いや製品のメリットが強調されることが重要です。
- 意向(Intent):
- 顧客が具体的な購買意向を持つ段階で、価格、利用条件、品質などに対する期待がクリアになります。
- この段階でのアクションが、将来の購買行動に繋がる重要なポイントとなります。
- 購買(Purchase):
- 最終的な段階である「購買」では、顧客が商品やサービスを実際に購入します。
- 購買プロセスが円滑で、良い購買体験を提供することが顧客の満足度向上に繋がり、リピート購買や口コミを生み出します。
マーケティングファネルを理解することで、商品、サービスの提供側は各段階での戦略を検討し、効果的なコンテンツやコミュニケーションを提供することで、潜在顧客を徐々に引き込み、購買に至る流れを最適化することが可能となります。また、ファネルの各段階でのデータ収集や分析を通じて、マーケティング戦略を改善し、成果を最大化できるようになります。
意識レベルに合わせたアプローチ
ここまでで、意識レベルと、それに合わせた打ち手の選択が必要であることはなんとなく理解できたのではないでしょうか?ここからは、さらに具体的な解説にブレイクダウンしていきます。
まずはこちらの図をご覧ください。
前述したように、マーケティングファネルに合わせた打ち手というのが存在します。とくに意識して欲しいのが、顧客の意識レベルという部分です。
もしこちらがイメージしにくい場合は、ご自身がネットでモノを買う時のプロセスを全て棚卸ししてみてください。きっとこの情報元から情報を得て、この意識レベルを経て購入に至っているはずです。
ここでもわかるように、当記事で少し推し気味のSNSは、意識レベルとしては、非常に漠然としている状態の人々に対して情報を伝えようとしていることがわかるでしょう。
要するに、買う気もない人に向かって、商品の仕様や機能や値段を説明しようとしても伝わらないということです。
もしSNSで商品を売りたいのであれば、その商品を手にした先に未来を伝えていくことに注力するべきでしょう。
SNSを使った効果的な手法
ようやくここで、SNSを使った場合の効果的手法について解説いくことにしましょう。
正直、ここまで長く感じたかもしれませが、これまでの内容を理解しているか理解してないかは、成果に大きく関係してくるということは間違いありません。正しい方法で正しく継続することで、その結果は最大化していきます。
SNSを使った場合は、前提条件を意識レベルの低い人(超潜在意識層)に対してのアプローチになるということを再度認識してください。
思い返してみてください。あなたがSNSを見ている時ってどんな状態ですか?
大抵は、ソファに横になり、無意識的にのぞいているのではないでしょうか?もしくは、何かの時間潰しのようなタイミングもですね。
これからもわかるように、SNSは購入を前提にしていない人の集まりだということは忘れないでください。
では、それらの前提を頭に置いた状態で、3つのフェーズで解説します。
■ 使用ツールの条件
集客ツール:インスタグラム
教育ツール:公式LINE
提案ツール:ECサイト
集客フェーズ(認知、興味・関心レベル)
まず、インスタグラムのアカウントを2つ作成してください。
A:ブランディング用アカウント(Bのアカウントリンクをプロフィールに貼る)
→フォロワーを増やし認知を増やすことを目的としたアカウント
B:集客用アカウント(Aのアカウントリンクをプロフィールに貼る)
→商品やサービス、店舗の情報発信をすることを目的としたアカウント
それぞれのアカウントで情報発信をしてください。
以下の3つをサイクルを決めて計画的に投稿をしてください。
①フィード投稿:3日に1投稿程度
②リール投稿:5日に1投稿程度(動画のためハードルが高いので、できればで良い)
③ストーリー投稿:毎日1〜3投稿
<ポイント>
Aのアカウント:絶対に商品のことは発信してはいけません。
意識することは、マーケティングファネルの認知、興味関心の意識レベルであるということです。
Aのアカウントでは、PIPと言われる、P:プライス(価格)、I:イラスト(文字)、P:プロダクト(商品)に関することは、投稿に盛り込んではいけません。盛り込みたい場合は、Bのアカウントで行いましょう。
Bのアカウント:商品やサービス内容を発信してください。
フォロワーは伸びにくいですが、このアカウントは貯めていくという意識をしてください。
意識レベルは、購入フェーズの方々になりますので、PIPを入れても良いです。
Aのアカウントの参考:takao.marketing (Instagram)
Bのアカウントの参考:Taka(Instagram)
教育フェーズ(比較検討・意向レベル)
公式LINEを開設してください。
SNS(Instagram)から、公式LINEへの登録を誘導していきます。
SNSでの公式LINE誘導は、ストーリーズで行います。回数は限定的にし、計画的にLINEへの誘導を行います。
誘導方法は、有益な情報を提供することが定番の手法です。例えば、化粧品を売っているとします。化粧品の成分をまとめ、効果が高いものを10個ランキングにしたものを配布します。このように商品を購入したいお客様が欲しい!と思ってもらえるものを準備します。
一般にホワイトペーパーとも言われるものです。公式LINEの登録してくれたらLINE内で渡すよといった訴求でアプローチをかけます。
ポイントは登録してくれた人たちは、見込み客ということです。マーケティングファネルでは、比較検討の意識レベルになります。
つまり、商品を購入するまでに行う必要な情報をLINE内で与えていきます。
他の商品との比較情報、商品の良さ、商品を使ったあとのベネフィット、商品を使ったことのある人の口コミ、効果などです。
こちらを定期的に発信していくことで、購買意識レベルにまで引き上げていきます。
提案フェーズ(購入レベル)
最後に、LINE内で比較検討の情報などを提供し、教育を行なった方々へ、購買のアプローチをします。
これが提案です。
ポイントは、商品がいいよ!というよりも、
どうやって購入するか?割引は?数量は?届くまでの日数は?といった、具体的に購入に至る際の疑問を解消してあげる作業になります。
実際に購入するための情報を提供します。
ここでは、背中を押してあげるアプローチが有効です。
限定性、希少性、権威性、効果、仕様、口コミ、ベネフィットを惜しみなく提供することで、購入者が購入しやすいように誘導してあげましょう。
決済自体は、LINE内で、決済リンクを送っても良いですし、ECサイトを準備して、そちらに誘導することも効果的でしょう。
購入データの確認
ここまでの一連に流れに対して、結果を考察していきます。
何人集客できて、何人の人がLINEに登録してくれて、何人の人が購入してくれたのか?という数値を追っていきます。
ここがとても大切です。
商品によって異なりますが、集客数(フォロワー)数に対して0.1%程度が購入してくれるという計算が一般的です。
事例の紹介
それでは、SNSを活用した成功事例を3つご紹介します。
1. Patreon(クリエイターサポートプラットフォーム):
Patreonは、クリエイターがファンから直接サポートを受けるためのプラットフォームとして成功しています。アーティスト、YouTuber、ポッドキャスターなどがPatreonを通じて独自のコンテンツを提供し、ファンからの月額サブスクリプションや支援を受けます。このモデルにより、クリエイターは広告収入やスポンサーシップに頼ることなく、ファンとの直接的な関係を構築し、持続的な収益を得ることができます。
成功の要因:
- ファンとのコミュニケーション: Patreonはファンとの密接なつながりを促進し、特典提供や独占コンテンツを通じて価値を提供しています。
- 収益の多様性: クリエイターはファンからのサポート以外にも、限定コンテンツや特典アイテムの販売など、多様な収益源を持てる。
2. Instagram(インフルエンサーマーケティング):
Instagramは、インフルエンサーが自身のプロモーションを通じて収益を上げるための有力なプラットフォームです。フォロワーに対して、直接的な商品提案ではなく、〇〇使ってみた!のような感想や、レビューなどを組み合わせることで、結果として売上につながっているケースが多いです。
成功の要因:
- フォロワーの信頼性: インフルエンサーやセレブリティは自身のフォロワーに信頼されており、その信頼を利用して広告を行うことができる。
- 視覚的な強み: Instagramは視覚的なメディアが中心であり、魅力的な写真やストーリーを通じてブランドを効果的にプロモートできる。
3. Twitch(寄付やサブスクリプションによるストリーマーの収益):
Twitchは、ゲーム実況やライブストリーミングを行うクリエイターが視聴者から寄付やサブスクリプションによって収益を上げるプラットフォームです。視聴者との交流を大切にすることで、ファンとなってもらうことにつながります。結果として、指示を受けることが支援となり、収益化につながります。
ポイントは、ファンになってもらうということです。
成功の要因:
- ライブの対話性: Twitchはリアルタイムの対話が可能であり、ファンとのコミュニケーションを強化できる。
- 複数の収益源: ストリーマーは広告収入だけでなく、寄付やサブスクリプションによっても収益を得られる。
これらの有名な事例からわかるように、大規模なオーディエンスとの密接なつながり、ファンとのコミュニケーション、多様な収益源の活用がSNSを活用した収益化の成功において鍵となっています。
おすすめなマーケティングツール
それぞれのフェーズに対する、おすすめのツールをご紹介します。
自社のサービスに合わせて選択をしてください。
集客フェーズ(認知、興味・関心レベル)
<SNS>
・Instagram
・Facebook
・TikTok
・YouTube
・X(旧Twitter)
<広告>
・Googleディスプレイ広告
・YouTube広告(動画)
・Instagram広告(静止画)
・折込チラシ(QRコードでWebサイトへ誘導)
教育フェーズ(比較検討・意向レベル)
<SNS>
・公式LINE
・ランディングページ(WordPress、ペライチなど)
・Facebookグループ(オンラインサロンなど)
・Instagram限定公開アカウントフォロー(限定フォロワー=コミュニティ化)
<広告>
・Googleリスティング広告
・YouTube広告(動画)
・Instagram広告(静止画)
・折込チラシ(QRコードでWebサイトへ誘導)
提案フェーズ(購入レベル)
<SNS>
・公式LINE
・ランディングページ(WordPress、ペライチなど)
・Facebookグループ(オンラインサロンなど)
・Instagram限定公開アカウントフォロー(限定フォロワー=コミュニティ化)
・ECサイト(Shopify、ecforce、WordPress、BASE、メルカリ、ヤフオクなど)
<広告>
・Googleリスティング広告
・YouTube広告(動画)
・Instagram広告(静止画)
・折込チラシ(QRコードでWebサイトへ誘導)
まとめ
いかがだったでしょうか。当記事は、全体像の理解から、具体的手法や、使用ツールまでを解説してきました。
インターネットを使った売上をあげる方法ということで、マーケティング全般を少しは理解できたのではないでしょうか。
一言でマーケティングといっても、当記事でご紹介できたのは、これでも本当に一部に過ぎません。マーケティングを学び、実践するものとしてできるだけ効果の高い、かつ具体的手法を抽出しております。
最後に、なぜこのように全体像から解説したのかについて、お話させてください。
SNSやネットの情報で、点の情報は取れるのは、みなさんもわかると思いますが、点と点をどのように線にしていくか?という部分は、巷に出ている情報からではなかなか取得することは難しいと私自身も感じています。
このように、全体像を理解することは、巷の点の情報を線にすることにもつながるのです。
せっかく私の記事に出会い、最後まで読んでくれた勉強熱心の方には、僭越ながらも少しでもきかっけを与えられたらと強く思いう次第です。
このような思いで記事を書いております。
読んでなるほどで終わるのではなく、ぜにご自身の売上アップに繋げていただければ幸いです。
“最新版インターネットで売上を上げる方法” に対して1件のコメントがあります。